極楽の余り風 改

最近はよく、自然の中に行きます。

京都はそんなに都会都会はしていないですが、盆地特有の湿度の高さが人を陰気臭くさせているような気もします。

潤いを求めるようなキャッチコピーなんかはよく見かけますが、乾燥を求めるという点はエアコンくらいしか見かけません。

どんどんムンムンしてくる服の内側に対処するため、服を軽くまくりあげて扇風機にあてると非常に心地よいものです。

清爽な風と出会う

たまに京都の盆地感を忘れたくなる時にふらっと行くのが滋賀県と京北町です。

今や京北町は右京区に編入されましたが、やはり、京北町としての記憶がいっぱいなので未だに慣れません。

そのようなところに行くと清爽な風と出会うことができます。

滋賀県からの帰り道

滋賀県に行くと、キラキラした湖畔に涼やかな風が舞い込んできます。

たいていはバイクで「途中」から琵琶湖大橋まで出て、そこからどこに行くのか決めます。

もちろん帰りも「途中」です。

ある時帰り道で通り雨が降ってきました。

急いでカッパを着ますが、少し濡れた服の上にカッパを着ると蒸れてきます。汗疹ができるのではないか、と思うほどにムンムンです。

府県境の「途中」の強烈なダウンヒルが終わる頃、少し陽が射してきました。

しばらくそのまま走りますが、やはり内側はムンムンです。

少し開けたところで、カッパを脱ぎました。

大きな雲が空を流れています。

眩しいくらいの太陽が僕を包み込みます。

するとさーっと湿気が去って行きました。

その時に山間の田んぼからふあっと風が舞い込んできました。

大きく手を広げて全身でその風を感じました。

雨と太陽と風がもたらしてくれた、心地いいひと時でした。

過去記事⇒極楽の余り風

Category:さよなら私 / 自分なくし

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